2.ステップアップの重要性 (今の自分の実力よりも少し上の級を順番に取っていくことの重要性)
「時間内に長文が読み切れない・・・」「単語の意味を覚えられない・・・」 を解決して、最短で英検合格を目指すには
最近は、受験や就職のために、英検の合格を目指す方も増えてきているようです。
そんな中、「英検」の学習に特化して講師として私が感じていることの1つとして、特に「リーディング」パートの「大問1」で「最低8割のスコアを取りながら、確実に、順番に級を上げていくこと」が合格への最短コースである、ということです。
特に、スピーキングやリスニングが得意で、簡単に2級や準1級に合格することができる生徒さんも最近は多いのですが、その一方で、特に2級~1級までのハイレベルな級を登っていく際に、前の級の「リーディング」パートの大問1で8割くらい取れている状態でなければ、次の級に進んでもなぜか、半年~1年くらい合格するために時間がかかってしまう傾向があるように思います。
「たくさん勉強してきたよ」とおっしゃるわりに、なぜ合格までに時間がかかってしまうのだろう、と不思議に思いませんか。
そこで、深く掘り下げてお聞きしてみて分かったことは、スピーキングやリスニングが得意な生徒さんを中心に多いのが「語彙力」に特化した「リーディング」のための学習時間が少ない、ということです。
確かに、普段から海外の動画を見たり、オンライン英会話で練習したり、ニュースを聞いたりしていくことで「リスニング」の力はどんどん上がっていきますし、知識は増えますから、「そのうち合格できるのでは」と錯覚してしまいます。
ですが、特に準1級や1級の単語は、想像以上に難しく、短い時間で論文に書かれているような難しい問題に集中する必要がありますから、難しい単語をこつこつと時間をかけて「正確に」学んでいくことは最優先ですし、単語が分かるようになると、長文やリスニングを解くスピードも一気に上がり、何より自分に自信が付きます!
遠回りなようで、実はこつこつと単語を覚えていくことは、一番の合格への近道でもあると言えます。
またどの級でも、「リスニング」パートよりも「リーディング」パート(特に大問1)の語彙の方が難しい傾向があり、級が上がるにつれて、その傾向も高まっています。
また、ライティングやスピーキングに於いても、「表現力」が「語彙力」が問われますが、模範解答をチェックすると、どれも1つ前の級の単語集の難しい表現をしっかりと使いこなすことができるレベルに抑えてあります。例えば、1級のライティングやスピーキングの際に、このレベルの表現を必ずしも使う必要はなく、2級~準1級くらいまでの表現をしっかりと「使いこなせて」いれば十分な得点を得ることができると言えます。
以上で、
「最短で英検に合格する」ためのアドバイスをまとめると
1.「語彙力」を上げるための地道な努力は必須 (3.語彙力アップの近道、4.おススメの教材の組み合わせについてはこちらから)
2.前級で、特に「大問1」で最低8割は解けるようになってから、次の級へ進みましょう
となります。
私の授業を受講していた生徒さんでも、1つ前の級の単語や文法をしっかりと勉強したことで、思ったよりも早く合格できた、とおっしゃる方は多かったですし、準1級の単語を9割頑張ったある生徒さんは、1級の長文が以前よりもすらすらと読めるようになった、ともおっしゃっています。
そして次のページでは、「じゃあ、どうすればできるだけ効率よく、最短で語彙力をアップさせることができるの?」という問題に切り込んでいきます!
→3.語彙力アップの近道につづく。